しずまれ! 俺の左腕 2/おかもと(仮),NOCO

リア充→邪気眼堕ちスタート……からの魔王ラブコメ、第2巻。1巻、とても大好きな作品だったけど、全くのノーチェックだったので2巻出るというのを見た時は続いたのか! という驚きと、どう続けるんだという期待と若干の不安も感じたけど、不安なんて完全に杞憂も杞憂でした。とても面白かったです。
前回は、vs魔王であり、vs勇者であったけど、今回は一応 vs魔剣なんだけども、ある意味 vs幼馴染とでも言いたいくらい。主人公と魔王と、幼馴染の2人との距離感。恋愛モノ、または青春モノではよくある関係性とも言えるが、魔王モノでここまでガッツリやってくるとは。しかも、とてもこの作品らしい見せ方であったと思う。とても堪能させて頂きました。
また、シリアスな場面だろうと、主人公が真面目に考えてても、豪速球で投げてくるネタもよかったw まぁ好き嫌いが出そうなカラーではあるけど、僕は大好きです。
しかし、1巻でもそうだったけども、2巻でも、なにこの2人>主人公と魔王 ちょうキュンキュンするんですけど。ラノベのラブコメでこんなにキュンキュンする恋愛風景、なかなか見かけないんですけど。なんなのもう。
そして、幼馴染の喜多郎と巻名もね。凄くよかったです。主人公と巻名の関係がとてもよく描かれてるだけに、主人公を含めた3人、また魔王との関係もまた際立つというか。ラストは素晴らしいシーンだったのではないでしょうか。
あと、1巻から強烈ではあったが更に凄味を増していたのが、赤井川さんでした。なにこの人。大丈夫なの。勇者面してるけど、実は魔王なんじゃないのか疑惑が立ってもおかしくないだろ。この作品は迫力あるバトルも出てくるんだけど、一番迫力あったのがこの人っていう。
そんな感じで大いに笑って、キュンキュンして、バトルに興奮して、ちょっぴりホロリとする、素晴らしい作品でした。(あとがき読みながら)ポ、ポロリもあるともっとよかった……? わからない、なにこのあとがき……! よくわからないけどすごい!
NOCOさんのイラストもまた素晴らしかったです。可愛さもコミカルさも色気も迫力も、全てを詰め込める画力、作品を彩る描写に白旗振りっぱなしです。
というわけで、大満足の2巻でした。次はこの作品の3巻なのか、新シリーズなのかは知る由もありませんが、次も期待しています!

創世の大工衆/藍上ゆう,ぴょん吉

中世的な世界を舞台に、魔法や獣耳っ子も出てくるファンタジー。活躍するのは……大工!
戦乱の世を治めた大工たちの伝説が残る世界の、その後のお話といった様相。大工たちによって平和を取り戻した世界、というのがまず面白い。ファンタジーには、こういう切り口もあったかぁと妙に感心してしまった。〈建築〉として、このお話がどれほどのリアリティがあるのかは自分にはわからないし、正直、大工というよりは建築に特化した魔法使いだなという印象も否めないけれども、『建築ファンタジー』としてはよかったのではないでしょうか。とても素敵な世界観でした。
読みすすめるうちに、伝説の大工たちのお話も読んでみたいなと少し思ったけど、幕間にそのようなお話もあり、そこも抜かりなかったのもよかった。バトルなしにファンタジーとして機能したのは、こうして大工たちが救った世界を伝説として演出してくれたのも大きいのかなと。それ故に、クライマックスのシーンはあれだけ劇的に読めたのだろうと思いますし。
ちょっと気になったのは、「獣耳族」ですね。いやもう人外スキーなのでケモは大好物ですけども、この「獣耳族」という字面が問題。ルビが「アンジェラス」なのです。これがどうにも慣れなかった。というか、何度みても「けもみみぞく」って読んじゃう。ちなみに「大工衆」は「デミウルゴス」。こっちは読んでるうちに慣れたけど、「アンジェラス」はダメだった。たぶん〈獣耳〉って言葉が印象強すぎるんだと思うけど、どうしても「けもみみぞく」になっちゃって「アンジェラス」を覚えてられない。
まぁそんなわけで獣耳族の女王様のシャロン様とか、主人公の保護者役のセルマママンとか、ケモktkrは、それは素晴らしかったです。特にセルマママン素晴らしすぎですよ。幼く見えても、ママンはママンなのです! ケモロリママン。なにそれ、色々捗りすぎるよ。

アニソンの神様/大泉貴,のん

神様に届くうた!
このライトノベルがすごい! 大賞第1回大賞作品『ランジーン×コード』の作者、大泉貴さんの新作。
一口にアニソンといっても色々あるわけだけど、昔ながらのアニメのための歌、タイアップされてるだけの歌、演出の為に使われた曲や劇中歌、キャラソンなんかもそうか。アニソンというジャンルはある意味でとても狭い。どんなに凄い曲であろうと、アニメに使われていなければそれはアニソンにならないし、どんな曲であろうとアニメに使われれば、それはアニソンになってしまう。たとえば、アニメの歌を歌ったグループという意味では、声優アイドルグループのSphereとスクリーモバンドのFear, and Loathing in Las Vegasが並び立ってしまうのがアニソンという土俵である。狭いが、懐は広い。
そんなアニソンを中心に歌うバンドキッズの青春を描いた物語がこの『アニソンの神様』になる。
物語自体はそれほど珍しいお話ではない。キャラやシチュエーションに何か突飛なモノがあるわけでもないし、展開もあまり捻ったとこもない。たとえば、京子のアニソン好きバレの話を1つをとってもありきたりと言えばありきたりと言わざるを得ない。しかし、そこはあまり問題ではないと断言したい。重要なのは、彼女らの音楽が、青春が、感情が、そして、彼女たち自身がどう描かれてるかであり、この作品はそれに成功している。
特にやはりクライマックスのライブシーンだ。ライブに臨む直前のこと、ライブの様子、セットリストに到るまで。ライブシーンを読み終えると、涙でボロボロでしたね。作中で使われた曲を合わせて聴くと更にヤバかった。元のアニメでなく、この作品思い出して涙ぐむ、まである。また、こうやって元々は別の物語を持ったアニソンが、新たな物語を獲得するというのは面白かった。章タイトルにもアニソンのタイトルが使われてるので、改めてその曲を聴くとまた感慨深かったり。
のんさんの挿絵も可愛らしくてよかった。つーかエヴァちゃんマジ天使。エヴァちゃんかわいいよエヴァちゃん。
つーわけで大満足でした。アニソン好きな人は絶対に読むのをオススメします。続き、あるのかなあ。まだまだ彼女たちの物語が読みたいです。

魔法少女育成計画/遠藤浅蜊,マルイノ

えげつない。
有り体に言えば、魔法少女バトルロワイアルといったところだが、本当にえげつない。魔法少女たちは生き残る為に、信念も願望も欲望も情念もグチャグチャになりながら、競い合い、騙し合い、殺し合う。
戦いの中でこそ生きる力ガーとか人間力ガーみたいな、そういうのもないと思うw うんこみたいな死に方する奴もいるしw ある意味ほんとにクソッタレつーか。それでも、だからこそ面白かったと言いたい。
それにしても、キッカケとなる魔法少女選別がソーシャルゲーム、というのはいかにも今っぽくてイイw それがとても活きてるし。
たとえば、魔法少女に変身した時の姿とか。そのゲームで使ってた時のアバターが元に作られてるっぽい感じだし、元の姿がどんな風にも関わらず、アバターを元にした魔法少女になる。この設定が妙に利いてるんだよなあ。あと、口絵のキャラ紹介もアバターにした感じも楽しかったしw
何よりバトルが楽しかった。魔法少女なので異能でアクションな部分も勿論あるんだけど、エグいことしてまんまと陥れたりとか、なんとも知略に富んでるというか。魔法少女たちを思うと酷い話だが、バトルは掛け値なしに楽しかったと言わざるを得ないw
マルイノさんの超絶カワイイイラストのミスマッチ感は狙いだろうけど、可愛くもちょっぴり憂いがある雰囲気もあって、ハードでダークな世界観に寧ろハマってる。あとがきの二人のイラストいいなあ。
そして繰り返しになるけど、えげつない。おいいいいやめろおおおおと叫びたくなるような場面がけっこうある。救いもそんなにないw バッドエンドでもないけど。
おそらく1巻完結。もし、続きがあるとすれば、また別の魔法少女のお話、とかになるんじゃないかなーと思った。ダークな魔法少女モノが読みたい方にぜひ読んで頂きたい。
あと、何人か死んで当然レベルのクズの人がいるので、クズの人読んだら一喜一憂できるので、クズの人読んで一緒に一喜一憂しようぜ。

しずまれ! 俺の左腕/おかもと(仮),NOCO

リア充爆発→邪気眼堕ちスタートな魔王モノラブコメライトノベル。邪気眼つっても実際に左腕に魔王が宿るので所謂『邪気眼』ではないけどw
魔王モノなラノベは自分もちょこちょこ読んできたけど、これが一番好みだったかもしれない。とりあえず魔王が好み。やっぱり角とか生えてないとあかんw ネトゲとかまとめサイトとかが好きみたいな流行りっぽいアレな趣味もあるけどw、あくまで禍々しい雰囲気はあるところとかも◎。
ラブコメとしては落ちモノに近いか。主人公とヒロインとしての魔王はやはり唐突な出会いだし、もう一人のヒロインも幼馴染である。これは最早テンプレに近い。魔王のところががお姫様だったり、宇宙人だったりするだけだw どう見せるかになってくる。
こういうタイプなお話の場合、幼馴染はどんなに可憐で可愛くてもだいたい袖にされるわけだが(ぐぬぬ)、そこに説得力もたせないと読者が(ぐぬぬ)←これを消化できない。これが消化できないと物語を読んだ後の満足感を著しく損なう。
実際これは難しいんだと思う。安易な落ちモノラブコメは陳腐になりがちな印象。そういう意味ではこのお話はすごくよかった。みんながそう感想を持てるかはわからないがw、自分はとても主人公に、魔王に、その関係性に好感を持った。エンディングも素晴らしかった。
NOCOさんのイラストも女の子がとても可愛くてイイ。口絵が漫画になってるのも楽しかった。

オカルトリック/大間九郎,葛西心

あー、うー。キチガイしかいなーい。
オカルトでミステリなラノベというとこういう雰囲気になることがあるのは確かだけど、ここまでいくとなるとw や、しかし読んでいてとても楽しかったのは認めざるをえないw
そんなキチガイラノベの『オカルトリック』、それぞれ分断したお話というわけではないのだけど、3話に分けて構成された作りになっている。
導入となる『パイロキネシス』は女学園で起こる人体発火事件のお話。『狐憑き』は主人公玉藻とそのヒロイン葛乃葉の過去についてで、狐に憑依された少年の事件のお話。そして『チュパカブラ』は、もちろんチュパカブラの事件のお話。
先に書いたように、謎解きな場面あり、オカルトな場面ありなオカルトミステリラノベなのだが、味付けがサイコでヤンデレで、割とハードな描写もあるのも相まって、ちょっとおかしいいいぞもっとやれというか。語り口やキャラのユニークさが物語の角をだいぶマイルドにしてくれているけど、人としてアウトな人が多いのは変わらないw まぁでもそのぶんというと変だけど、面白かった。続きも非常に気になる。続刊読まざるを得ない。
それに購入者特典として、書き下ろし短編が読めるというのも面白い試みだと思った。こういう電子書籍の使い方いいなあ。ラノベにおける電子書籍の効果的な使い方として割としっくりくる。内容も、オマケとしての分量は全く文句ナシだし面白かった。誤字などが目についたのはまぁご愛嬌か。
お話はもう一人のヒロインであるイソラの『放課後お茶時間』を綴ったものw そうです、まんが時間キららなほのぼの日常ストーリーです!(棒
こちらは本編よりもよりコメディ色が強いが、これはこれで1冊ぐらい読める勢いがあるw 本編読んで作品を気に入ったなら、面倒臭がらずに是非読むのをオススメしたい。
あと、玉藻とキスしたいですいやされたいです。あー、葛乃葉お姉さまでも別にいいですけどー……。

| 1/1PAGES |

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

links

profile

search this site.

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM