のうりん 7/白鳥士郎,切符

2014年1月よりアニメ開始! な、のうりん 7巻!!
いやー、アニメ。GA文庫はアニメ化がいずれも面白い作品になってるので、今から年明けが楽しみです。

さて。
本編の感想の話に入る前に書いておきたいことがある。それは、2巻は農が表紙、3巻からはとらのあな限定版として農が表紙を麗しく飾ってきた。それはもう天使だった。そんな天使である農とアニメイト限定版になってる林檎とを揃えて並べ、やはり農は可愛い、至高である、結婚したい、という思いを強く再確認してきたものだ。
しかし、この7巻である。とらのあな限定版がない。つまり、農の表紙の7巻がないのだ。解せぬ。アニメイト限定版のやつはあった。更に解せぬ。刺身のつまだけあっても仕方ないのではないでしょうか。
どういうことなのか。脳が、心が、魂が、その意味を、理解を拒否している。受け入れ難い。国家間であれば戦争も辞さないレベルであることは疑いようがない。なんなら、もう先制攻撃かけてるまである。正義を決めるのはやはり戦争しかない……それが世界の答えなのか……!
えーとですね。
農は天使なのだから、農の表紙は用意してください。お願いします。本当に。
いや、マジで。マジでマジでマジで。本当にお願いします。

で、内容のお話ですが。
今回は学園モノとしては所謂修学旅行回。
5,6巻とディープな農業ネタを割とガッツリとやってシリアス色が高かったわけですが、この7巻はその反動なのかwガッツリとコメディ方面に振れた内容になっており、非常にその楽しさを体感できる。
旅行先は沖縄ということで、口絵から水着回な女の子とFree! なサービスイラストで飛ばしてるが、本文1発目から盛大に吹かされた。1巻から、笑ってしまってお外で読めないライトノベルという評価自体は変わっていないが、それを再度実感させられた。
しかし、このネタは本来のターゲットの中高生はわかるのだろうか。ある程度、オタク文化やネットでのネタに慣れ親しんだ人ならわかるかもしれないけど……まぁ流れ星銀河やら特攻の拓のネタやってるので、まぁ今更な話かw
そんなわけで1発目でかまされた後は、もう完全にペース乗せられる。修学旅行のドタバタが展開される……中でもチラリと農業ネタも入れつつ、存分に『のうりん』ワールドが体感できる。今回は林檎の過去も絡んで、シリアスな面と反比例するようなハイテンションなコメディ面が激しく交錯する。この落差もまた楽しくて仕方ない。
あとは通常版表紙にもなっている新キャラですな。表紙イラストを見て頂ければ、あとは……わかるな。この肩や腰骨、肉の感じ……さすが、切符さんやで……!
その切符さんとのイラスト、お話との組合せも流石。もう貫禄出てきた感ある。最後のイラストの使い方も秀逸。こういうようなラノベ、もうちょっと出てきてもいい気がするんだけどなぁ。今やるとコレと比較されちゃって辛いのかもしれんけど。
最後に、やっぱり農は天使であった。

とまぁ、こういった感じで、農の表紙の限定版がないこと以外は大満足の7巻でした。農の表紙の限定版がないこと以外は。
8巻は2014年1月、アニメが始まるのもあってか、ドラマCD付き限定特装版を出すとのことですが……農のこと、お願いします!

不死鬼譚きゅうこん 千年少女/仁木英之,丸新

第1回キネティックノベル大賞、審査員特別賞受賞作。
賞の受賞作といっても所謂新人作家さんというわけではなく、作者は言わずと知れた仁木英之さん。不勉強ながら読んでないのですが、僕僕先生シリーズなんかは有名ですよね。自分は『魔神航路』は読んでいて、その不思議な世界観と読み味はとても面白かったのを覚えています。
で、今回の作品なんですが、こちらもまた不勉強ながら、既にゲーム化された作品みたいで。ocelotから出ているR-15のノベルゲームのようですが、この作品があってのゲーム化ということだと思うので、ノベライズというよりは原作の発売、ということなんでしょうね。自分のPCはMacなので選択肢にすらなり得ませんが、ちょっとやってみたいなぁ……。

あらすじとしては、高校の新聞部に所属する基樹が、趣味としているダム湖でのカヤックを楽しんでいる時に1人の不思議な少女・美月と出会う。彼女との出会いの後から、少しずつ不思議なことに出会うことに……。そんな中、新聞部での活動として七不思議を取材することになり、囲い畑という風習、「きゅうこん」といった怪異に迫っていく……といった感じ。怪異と、ちょっとした謎解きと、割と刺激的なラブコメが絶妙に組み合わされ、非常に楽しいライトノベルに仕上がっております。
キャラの背景が地域でも有名なタウン誌レベルになっている学校新聞の新聞部ということもあってか、七不思議を取材したりするところなんかは、伝奇の謎解きのようなモノを読んでいるような感覚もあって非常に楽しかった。クライマックスは非常にスリリングで面白かったし、締め方もこの物語のラストとしてはよかった。
そして、ヒロインはダブルヒロインとした方がいいかな。幼馴染の茉樹と後輩である楓。ネタバレになっちゃうので、あまり言えないですが、楓ちゃん可愛すぎるやろと。どういうことなのか、口絵を見てもらえば察してくれるかもしれないですが、可愛すぎるやろと。というか、この口絵の基樹の顔大丈夫かw なんにせよ、最後の挿絵の楓ちゃん、最高です。
その丸新さんのイラストも素晴らしい出来でした。表紙を見た時は(ゲームのことも知らなかった為)左の女の子・楓が主人公で、右の女の子・美月とちょっと百合的な小説だったら最高だなぁと思ったのは内緒。まぁこの表紙には表紙の意味合いもあるなぁというのは読めばわかりますが。既に挙げた絵だけでなく、口絵〜本文の挿絵、全編にわたって躍動感、臨場感のある挿絵を描いてくれており、とても上手く作品を彩ってくれています。ちなみに、ゲームの方も原画は丸新さんのようです。

と、まぁそんなわけで非常に楽しく読めました。他の作品にも手を出したいところですが、とりあえず『魔神航路』の方が9月に2巻が出るというのを見たので、まずはそちらを楽しみにしたいと思います。

異能バトルは日常系のなかで 4/望公太,029

月刊コンプエース9月号にてコミカライズされる、日常系異能バトル(しない)ライトノベル4巻!
コミカライズされ、こないだはドラマCDもありましたし、これは俺修羅、のうりんが来た道。つまり次のGAあにm

さて、今回はいつも通り日常のエピソードを積み重ねつつ、1巻の前日譚を絡めながら次の爆弾が仕掛けられ……と、読み終えてみると非常にエキサイティングな巻でした。
つーか、初っ端の安藤の偉人厨ニモノマネが卑怯。お外で読んでたので、笑い堪えるのが大変過ぎでした。
そして、今回メインとなるのはやはり表紙でもある彩弓さん。今回の日常の話全体に絡む前日譚にせよ、後半の怒涛の展開のきっかけ? にせよ、さすが表紙という雰囲気になっております。
それにしても、ゲームの話は凄いなぁ。作中のゲームのことだけでもかなり楽しかったのに、オチやらその後のやりとりでもう降参。正直、これが読めただけでこのシリーズ読んできた甲斐があった、っていうレベルに好きです。
付け加えて、今まで気づいておらず、個人的な好みなんですけど、望公太さんの言葉選びって凄くいいなぁと。そんなの作家さんなら当然で、こういうのは寧ろ失礼かもしれないけど、ちょっとしたちょっとした部分で凄く気が使われてるなぁと感じたので。そういう意味では、こういうちょっとメタ視点の入った厨ニのコメディはぴったりなんだろうなぁと。

あとはやっぱり鳩子ちゃんですよね。鳩子ちゃんが天使すぎて、本当に生きるのが辛い。鳩子ちゃん天使なので死んだら鳩子ちゃんに会えるかもしれないけど、鳩子ちゃんのせいで人が死んだなんて鳩子ちゃん悲しむといけないので死ねない。辛い。

そんな天使の鳩子ちゃんとその他の人たちで大変なことになりそうな次巻。もしかして、タイトル通りの展開に……なりそうな感じがしそうでしないのがこの作品だけど、どちらにせよどう転んでも面白そうだし、どうなるのか楽しみ過ぎる。
超絶早く5巻が読みたいです。

のうりん 6/白鳥士郎,切符

白鳥 士郎
ソフトバンククリエイティブ
¥ 641
(2013-04-16)

アニメ化決まりました、やったー!
農業高校ハイテンションラブコメ6巻。
今回は、TPPの話が中心、ということになるか。うどんやお米、林業、外国人労働者の話を挟みつつ、TPPと農業について、かなりしっかりやってくれている。前巻の終わりにアメリカからの留学生のナタリーを登場させておいたのも心憎い。5巻とはまた違う印象のあるヘビーなテーマだけど、がっつりネタも仕込んでくれているので、読むのは案外サクサク読める。特に、金上さんのTPP語りや魎子 !? 先生は素晴らしかったですw
しかし、自分みたいなオッサンラノベ好きはあのへんをゲラゲラ笑いながら読むだろうけど、今の高校生とかにあのネタ通じるんだろうか……? お馬鹿なパロディの部分が騒がれるけど、5巻6巻ほどではないにせよ、毎巻、農業を通じていろんなことを考えさせてくれる作品でもあるので、リアル高校生にこそ読まれて欲しいのだけど……まぁ名作だから知ってる人も少なくないとは思うけど。まぁ、なんにせよ楽しかったです。
また、毎回のことながら、素晴らしいイラスト芸です。94頁・124頁が秀逸すぎます。……ベッキー、何で捕まらないの……。
そして、アニメ化楽しみですな。銀の匙にぶつけなくても、という声はあると思うし、僕もそれは少し思いますが、だからこそいいんじゃないかとも思います。GAアニメはここ最近調子イイので期待してます。

あと、やはり農は超絶可愛かったです。やはり農は超絶可愛かったです。

さて、次は修学旅行回の模様。頭からっぽにして楽しめる回にしたい、とのことでそれはそれで楽しみです。

異能バトルは日常系のなかで 3/望公太,029

厨二病ラノベ3巻!
コミカライズもするみたいですし、ドラマCDも4月発売ということで、ますます勢いを増すシリーズ。このままいけば……みなまで言うまい。
最近のGA作品のアニメ化は、ニャル子さん、織田信奈、俺修羅と、期待以上の出来になる印象があるので、このシリーズも……わかるな。まぁアニメ化がシリーズの成功と言えるのか、というと必ずしもそういうわけではないと思うけれども、このシリーズは日常系の側面を異能で彩っているのもあって、絵的な楽しさも期待できそうですし、是非ともアニメで見てみたい作品なのです。
さて、そんな異能バトル3巻ですが、今回は表紙の通り、千冬ちゃん回! JSいやっほー!! やっぱり小学生は最高だぜ!!! 展開としては、千冬ちゃんの小学校での友達の九鬼ちゃんが登場して安藤たちの文芸部を掻き回す。日常系を銘打ちながら色々仕掛けつつも、日常系的なお話の積み方もしてきたからこそ、文芸部に対するこういう揺らし方はとても利くなぁと。締めも素晴らしかったです。
また、灯代の安藤や兄の一を通して、厨二病に対する考え方や姿勢についての話が出てきたのも面白かった。厨二キャラが出てくるラノベは数あれど、この作品はやはり厨二病をテーマに据えただけあり、とても厨二病に真っ当なラノベだよなぁと思う。
そして、029さんのイラストも最高でした。ピンナップから最高や! と言わざるを得ないイラスト148-149ページの見開き。ち、千冬ちゃん……!

……………………ふぅ。

そんなわけでとても素晴らしい3巻でした。今後もとても楽しみです。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5/裕時悠示,るろお

アニメも好調な甘修羅ラブコメディ7冊目。7冊目となる今巻は「6.5」。
所謂番外編ですな。メインとなるのはGA文庫マガジンに連載されてる『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H』を纏めたモノ、これに書き下ろし短編1本がプラスされとります。書き下ろし短編はカオル回となっております。
メインとなる+Hは主に真涼の一人称で進む、なんとも番外編らしい作品。この、いつもと違う感じが、ラノベに置ける○.5の楽しみの1つではある。真涼の主観による俺修羅の世界の語りは、いつもと違って新鮮で楽しい。時期的にヒメや愛衣ちゃんは出てこないが楽しい番外編でした。
で、個人的にはこちらがメインでした、書き下ろし短編『カオルのカオリ』。表紙もカオルですし、俄然期待しちゃうでしょう!? (同じくらい不安を覚えつつも) 率直な感想をまず言えば素晴らしかったですとしか言いようがありません。お話としては、鋭太がひょんなことからカオルの紹介する友達と1日デートをする破目になり、当日、鋭太の前に現れたのは……というところですが。とりたてて何がどうという話ではないですし、最終的に彼らの何かがどうかなったということはなかったのですが、それが返ってイイ読後感を生み出していて、ホモとか男の娘とか抜きにしてもイイ話だったと思います。
イラストも表紙だけで素晴らしさ満点であるが、本文がまた凄い。カオルファンは257頁を開いて欲しい。……おわかり頂けただろうか。この挿絵の素晴らしさに妄想死しかねない。この妙に少し野暮ったくも、エロティシズムをを感じる服。なんだこれヤバすぎる。これだけで妄想3倍増し。この挿絵1枚だけで妄想が宇宙の彼方まで拡がります。そのまま宇宙の彼方で燃え尽きるまである。死因:妄想。あるわー、これあるわー。
……しかし、俺はいつから、2次元の可愛い男の子が女の子であることが明言されないことに安心感を覚えるようになったのだ。どこで間違えた……。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6/裕時悠示,るろお

この1月からアニメも始まった甘修羅ラブコメディ6巻。
いやーアニメいいですね。愛衣ちゃん大勝利が出てからが本番なので、今の時点でこのレベルということは愛衣ちゃん大勝利が出たらどうなってしまうのか心配です。まぁ愛衣ちゃん大勝利はともかくとしても、マジに4人が揃ってからが本番なのは本当なので、4人が揃うのが今から楽しみですね。
さて、そんな中刊行された6巻ですが、ついにフェイクが露呈し、変わらざるを得ないそれぞれの関係が描かれます。今回、中心となるのはフェイクの2人とヒメ。その末、最後に突きつけられる現実。……おおい、ここで終わりかよお!
また、今回は3人が中心とはいえ、ちゃんとチワワも愛衣ちゃん大勝利もしっかり見せ場があるのはさすがと言う他ない。愛衣ちゃん大勝利は相変わらず可愛いし、終盤のチワワは思わずニヤニヤさせられてしまった。
そして、ついにあの人にわかりやすいフラグが立った。今までは半立ちぐらいだったと思うけど、もう完全に立ってる、これは。俺も勃ってr
いつもながらの幕間のお遊びも秀逸。カオルくんwww
それにしても、ヒメがメインのお話は、なんとなくアツい展開になる気がするなぁ。真摯なキャラというのもあるかな。今回もたまらんかったです。
んで、最後にしっかりコミカライズの広告が載ってたわけですが、コミカライズ4つってどういうことなの(『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4コマ』『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 愛』『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H』)。いくらなんでも多すぎるw ……愛は愛衣ちゃん大勝利なのだろうか……読もうかな。
7巻はよ。

のうりん 5/白鳥士郎,切符

白鳥 士郎
ソフトバンククリエイティブ
¥ 662
(2012-12-17)

あけおめことよろ。新年ラノベ始めは、始めと終わりは大事! ということで、間違いなく面白い『のうりん』5巻を読まさせて頂きました。
そんなわけで、ハイテンション学園農業ラブコメ5巻。今回は畜産がメイン。つまり、良田のお嬢がメインということでもある。そして、さすがの八面六臂の大活躍でした。あらゆるところでぽよーんぽよーんしてました(おっぱい的な意味で)。幕間まで『牛はかせに聞いてみよう』で盛り上げる頑張りよう。おっぱいぽよーんぽよーん。
それにしても、このシリーズは初期からそうだけど、その振れ幅の大きさに驚く。ご存知の通りの思いっきりコメディ色満載で、半分ふざけてるんじゃなかろうかと思うほどなんだが、そのままシレッと重い話をブツけてくる。しかも、毎回答えが出るような種類の話でもないことが多いw 読者がそれぞれ考えるくらいしかない。まぁそれも狙いだろうと思うけども、にしても今回は、なんともわかりやすく、重い。その中に描かれる良田のお嬢の姿は本当に、凛々しく可憐で、且つかっこよかったと思う。
また、今回はいつもの挿絵芸を違う方向性に活かしてきてた。いつもの挿絵芸が凄く活きて、とても印象的なシーンになっていたと思います。いつもの笑わせてくれるのも大好きですが、本当に凄くよかった。
次回は留学生、ナタリーの一時帰国からの帰還。入寮者のようなので、更に面白そうなことになりそうで、楽しみです。おっぱいぽよーんぽよーん。
あと、やっぱり 農は天使!

しかし、「君は、牛の涙を見る」は反則だw

幻國戦記CROW − 千の矢を射る娘 −/五代ゆう,山本ヤマト

ニンジャキターーーーーー!
グロテスクな妖魔が蠢き、レトロに発達したテクノロジーが交錯する、和風ファンタジーな世界を舞台に躍動するニンジャ!
ニンジャが縦横無尽に飛び回っては異能を存分に発揮し、妖魔が粘液を吐き四方八方に触手を伸ばし、機動車が機関の唸りを上げ果ては空飛ぶ要塞まで現れ……黒幕の傍にはオカッパ幼女。都市には凶都(きょうと)とか、まだ出てきてないけど逢咲(おうさか)とか出てくるらしいし、これは燃える。燃え過ぎる。なによりオカッパ幼女がイイ。
あとがきによると、五代さんのこの作品のイメージの大元は映画『ジュブナイル』のDVDに特典映像で入っていたスチームパンク時代劇風CGアニメなのだとか。そちらは未見なので機会があれば見てみたいが、雰囲気としてはなんとなくわかる感じはする。
それにしてもこのニンジャ感はとてもたまらん。ニンジャはこうでないと、と思わせることをしっかりガッチリやってくれる。これもあとがきでも書かれてるけど、やはり風太郎忍法帖だとか赤影だとかガッチャマンだとかのエッセンスをちりばめられている。その上で作者らしい味付けをしてくれているので、読んでいてとても楽しかった。
語り口なども魅力的。登場人物のセリフなどは勿論、地の文なども少し時代がかった感じで雰囲気が出ていて好きだった。活弁士さんみたいな人とかに読んでもらいたい感じで。まぁ読みづらいとも感じるかもしれないけど、言い方を変えれば読みごたえとも言いますw 個人的には、こういう『読み辛さ』は好きです。
イラストは山本ヤマトさん。流石の出来です。ネットで一目見た時に購入を決めさせられた表紙も言わずもがな、やはり本文ですね。やはり漫画をやってらっしゃる強みなんでしょうね。挿絵というのは、ある意味小説の説明であると思うのですが、その説明以上の説得力みたいなモノを感じます。また、今回、一部で五台さんが山本さんからキャラのラフをもらって、そこからキャラの肉付けをするという形をとったらしく、そういう作り方はラノベならではで面白いなぁと思いました。
編集さんには3巻ぐらいでまとまるぐらいでと頼まれたものの、書いていて五代さん本人も無理っぽいと感じたみたいだけど、素人目に見ても3巻ぐらいで大団円を迎えるようには思えないw とはいえ、このシリーズはガッチリ読みたいところ。自分には周りに喧伝するくらいしかできないので、周りの人、お願いしゃーす。

おまえは私の聖剣です。2/大樹連司,飯沼俊規

ちょっとクソッタレなアイアンメイデン!
スーパー歴史大戦2巻目。よかった! 1巻、「おれたちの戦いはこれからだ」的な感じの終わりだったので、続きがちゃんとあるのか少し心配だったのですw
最近は偉人が現世に何らかの形で転生するお話というモノ自体はそれほど珍しくないが、その理由も頷ける。単純に楽しい。偉人の歴史的背景を利用したお話、今回みたいなお話は特にそう。
2巻となる今回は、ドラキュラ伯爵のモデルとなった二人の怪偉人が登場する。《ヴラド・ツェペシュ》と《エリザベート・バートリ》である。どちらも悪名高くサイコな殺人者、それが故にドラキュラのモデルとなったといえよう。その二人を現世に転生させることで二人の光と影、というよりは影と陰といった感じだがw、それが描かれる。
1巻でもそうだったが、このお話は嫌な言い方をすればキャラが本当に生臭い。たとえば、主人公にしろヒロインにしろ、ヒーローとか英雄に見られるような割り切りとか思い切りみたいなモノがない。全くもって割り切らないというか。しかし、それがいいのだ。
そして、それはこのシリーズにおいては敵役も同じで。今回の敵である《エリザベート・バートリ》、本当にクソッタレでやることなすことクソッタレなのだが、その最後には涙させられてしまった。いや、涙させらていてもバートリクソッタレだなぁという印象は変わらないのだけども、その感情にワンクッションつけられた感じはある。憐れとか、寧ろ可哀想とかそういう感情かもしれないが、その最後には「このクソッタレ女!」と括れない感情に支配されてしまった。
こういう史実を組み換えてその人物の新しい切り口を見せられるのは、こういうフィクションのイイ所だよなー。これが大河ドラマとかだと「こんなのは史実と違う! プンスカ!!」という人が多く出るところだろうが、こんな風に組み換えると史実もクソもないというか。全然関係ないけど、プンスカ! ってなってるの美少女だったらカワイイので、ツイッタとかの場合は美少女アイコンにしてください。
あと、今回のラブコメ部ではタイトルの『おまえは私の聖剣です。』の本領発揮をまざまざと魅せつけられました。素晴らしい。それも、前述の生臭いキャラ故にかなぁと。繰り返しになるが、主人公もヒロインも割り切らないのだw ただ、だからこそ、その感情に肉がついた。なんということのないその場面にキュンキュンとしてしまう。
飯沼さんのイラストも素晴らしかったです。特に、口絵の十兵衛ちゃんはそれだけで600円の価値がありましたw
そんなわけでバトルもラブコメも非常に印象深いシリーズになりそうです。3巻も期待します!

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