秘密結社 来夢来人 まほうびんぼう/伊藤螺子

「僕と契約して魔法少女になってよ」
といえば、今、劇場版が公開されてる『魔法少女まどか☆マギカ』ですが、このお話なら
「僕と契約して、お金を払って魔法少女になってよ」
といったところでしょうか。

東京は下町にある秘密結社・来夢来人。「肩こり・美白から怪奇現象まで よろず相談承ります」をコピーに活動する秘密結社なわけだけども、なんと、その主力は……魔女っ子シルクちゃん!
変身1分あたり100円(魔女っ子ベーシック・フリープラン)で、魔法を使う度にオプション料金が請求される! 今日も町のお悩みを身銭を切って魔法で解☆決☆
とまぁ、そんなわけで魔法少女モノです。主人公は、そんなシルクちゃんに魅せられた、ヤンキーではないのだけども紫髪に染めて転校してくるという、エキセントリックな思考の持ち主の平雪光。シルクちゃんは、ヒロインということになりますな。
最初に書いたように町のお悩み解決が中心で、あまりスケールの大きい話にはなりません。が、それがいい。
東京の東の方の下町をベースにしたと思われる架空の町が舞台なのですが、この下町感がなんとも楽しい。
呑み屋で呑んでるとすげー話しかけて来るけどオッサン誰だよみたいな。若干鬱陶しいんだけど後で振り返ってみると、まぁアレはアレで楽しかったなみたいな、そういう。うん、わかり辛いね。まぁとにかく、そういう楽しさが少し詰まってる気がした。
これは、よく言われるような、昔の密接した地域コミュニティのそれ、とはまた違ったモノで、そこが魅力になってるなぁと。

お話自体もとても面白かった。
『紫頭と赤貧少女』は、主人公と魔法少女との出会い編。
『ラーメンとヤンキー』は、タイトル通りにとあるラーメン屋のラーメンが不味いというお話。
『アバンチュールとラブオメガ』は、美少女ゲームにハマるうちに困ったことになった青年のお話。
『横綱とヒゲダンス』は町のお祭りのお話。
それぞれのお話自体は短編的な楽しさで読めつつ、それぞれ主人公やヒロインの内情や変化が時系列に絡み合って描かれているので、読み終わった時には長編小説読んだ満足感もあって……こういうのはズルいって言ってるだろw

村崎久都さんの装画もとても雰囲気出てますな。魔法そのもの以外は容易に想像がつきそうな場面が多く、ある意味、イラストが必要ないような作品なんですが、それはそれで、あえてイラストが見たいわけでw 何度も表紙見返しながら読んでました。表紙だけでなく、挿絵も欲しかったところですw

と、非常に楽しい魔法少女モノでした。
続編とか、出ないかなぁ……?

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