おおかみこどもの雨と雪/細田守

細田 守
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 540
(2012-06-22)

映画→小説→映画と鑑賞。映画だけでも面白いし、小説だけでも悪くないけど、映画を気に入った人は是非小説も読むことをオススメします。読んだ後にもっかい映画を見ると、また違ったふうに見れたりして、とても楽しかった。

自分は『花』の物語だと受け取りました。おおかみこどもの父親が、ずーっと『彼』だったり、印象的なシーンでいつも花が出てくるあたりも。家族だとか母性だとかいったモノがないわけではないけど、自分はそんなものより『花』というキャラクターの物語を一番に感じた。そして、それを丁寧にしっかり描けば、これほどの物語になるのだなあと。
たとえば父親が死んだ時。たとえば彼が狼男だとわかった時。たとえば彼の子どもをその身に宿した時。それぞれのことを受け入れ、自分の持てるモノで、勉強して、足掻いて、立ち向かう姿勢はとても好感を持った。
他には、とても本棚が気になる作品でもあった。彼女がいつもどういう本を読んでいたのか。あの時に、勉強の為に、どういう本を読んでいたのか。雪と雨にどういう本を読み聞かせたのか。どういう本を与えたのか。そして、彼らがどういう本を好きになっていったのか。本棚はある意味ではその人のパーソナリティをも現す。私、気になりまs
アニメーションとしてもとても素晴らしい作品でした。特に雪原のシーンは理屈や物語など抜きで、もうそれだけで作品になっているレベル。幼少雪のおねだりシーンや雨の疾走するシーンなんかも、何回も見たいと思わせるアニメーションでした。
あと、ケモ的にどうだったか、というのは難しいw あれこれ想像するのが楽しい、かもしれないw
というわけで、もう2回見たけど、あと1回は見に行きたい作品でした。

ここから先は蛇足。だけど、どうしても言っておきたいので。
内容については是非それぞれご自身の目で見て確認して欲しい。今回、見た後ツイッタで感想を確認したら、見てもいないのに人の感想や評判にタダ乗りして、見当違いの批判をしたり、判断を下してる人を沢山見たので。
見た人がどういう感想を抱こうが自由だし、どういう感想文・批評文・評論文を書こうが自由だと思う。何なら見てる途中で寝たり、これ以上は……と映画館を出たってのも、まぁそれはそれで仕方ないだろうw でも、全然見てもいないのに人の評判だけで勝手な思い込みをして、その作品を語るなんてことは何の意味も価値もない。だって貴方の頭の中にある『それ』は、現実にある『それ』じゃあない。
自分はこの映画をとても面白いと思ったし、とても好きになった。でも、批判や否定の文章が読みたくないとは別に思わない。見終わった後、作品が好きだというのもあるけど、篠房六郎さんの映画の感想をすぐに読みにいったぐらいだし。話題になった母性信仰云々という感想のブログも読みましたし。内容に同意するかはともかくw、それぞれとても楽しく読みました。
でも、見てもいない人の勝手なイメージでの批判や否定は見たくない。そんなもん見ても、吐き気と涙しか出てこない。

何にせよ、映画館で見ておいて損はないと思う作品でした。

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