楽聖少女 2/杉井光,岸田メル

杉井光
アスキー・メディアワークス
¥ 620
(2012-09-07)

杉井光は音楽でいえばエモ系という暴論に辿り着いた、ゲーテとベートーヴェンとナポレオンが織り成すエモ系ライトノベル第2巻。組むイラストレーターによってはエモコア、下手したらスクリーモに化けるまであるのではないか。はい、わからん人置いてきますよー。
それにしても、こういう偉人をモチーフにした物語というのは、ハマるととことんハマるなあ。ラノベでも他に『おまえは私の聖剣です。』とか、アニメの『戦国コレクション』とか。1巻に引き続きとても面白かった。
唸ったのは、表現についてのところ。主人公とメフィストフェレスとの関係上、避けて通れない話だし、1巻でもそういうところがあったけど、2巻は更に突っ込んだ展開に。渇望が情熱を生み、情熱がまた渇望を生むというサイクルに胸が熱くなった。巻が進むごとにこの話について突っ込んでいくのだろうから、どういうことになっていのか、とても楽しみです。
そして、これも1巻に引き続き、クラシックがとても聴きたくなる。具体的には、やはりベートーヴェンのピアノソナタ。読み終わるまでにベートーヴェンの熱情を何度も聴き、つんのめるような旋律に急かされるかのように突き動かされる感情に、作品で鳴らされる熱情は果たしてどんな熱情なのか、作品のキャラに嫉妬する。
キャラの掘り下げに伴って会話の楽しさも加速。ゲーテであるユキ、ベートーヴェンであるルゥ、メフィストフェレスであるメフィの3人の会話が楽しいのはある意味で当然だが、出番は少なかったが、個人的に大好きなモーツァルト・マリーアントワネットペアが相変わらず素晴らしくてw、とてもよかった。
岸田メルさんのイラストも相変わらずのよさ。発売前に作者さんより、ナポレオンのジョニー・デップ感が明かされたがw、ルゥなどの女の子の可愛さはもとより折り紙つきだが、それだけでなく、メフィやナネッテさんを始めとした女の人や、ナポレオンやカールなどの男性もとてもかっこよくて、改めてその表現力・筆力に感心しきり。そして、その絵によって作品世界にグッと引き込まれる。読むのに前後して買った夏コミ新刊の『biotope』も見たけど、とても素晴らしかったのでメルさんファンは必見す。
というわけで、3巻もとても楽しみです。

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