大日本サムライガール 1/至道流星,まごまご

これまで経済を中心に据えた作品を多く書いてきた至道流星さんが、星海社で満を持して始めた新シリーズ。メインとなるキャラクターは右翼でアイドル。
ネットや漫画で得た知識でブログや掲示板で……みたいな生温いアレじゃなく、政治団体を立ち上げ街頭で拡声器でアジる。家も武家の血筋で、だからこそ天子様に云々と考える、という最早極右とかそういうレベルに達している系パーソナリティ。そして、そんな極右の美少女が帯やあらすじなどで書かれてる通り、日本の頂点に立つ為にアイドルになる、というお話。ある意味ではとてもシンプルな話ではあるw と、同時に面倒くさい話だw だからこそ面白いとも言えるのかもしれないが。
いや、正直なところ、思い切ったなと思いました。作品に自信がある(実際、十二分に面白い)からでしょうけど、こういう色の作品を作るとどうしても、何をしてもそういう目で見られちゃうようになる、みたいなモノってやはりあると思うので。
たとえば。
伊藤計劃さんが亡くなった時に篠房六郎さんが、伊藤計劃さんと『靖国刑事』というお話のプロットについて盛り上がった、と『百舌谷さん逆上する』3巻のあとがきで書いてらした。短いあとがきなので触りだけ話されてるが、確かに面白そうな企画なのだ。つまり、子供の時から政治や歴史などの勉強を通じて、意識しなくてもうっすらと頭の中にはあるし、ましてや今はネット上でもネトウヨだのブサヨだのと罵り合っている。なもんで、小難しい背景や思想などのややこしい話も割とスルッと頭に入ってくるのだ。と、同時に、成功しても失敗しても重いレッテルを背負うことになる可能性も書かれてある。
このように、どんなに良いネタだと思っても、なかなか書けるもんじゃない。しかも、敵や登場人物の誰かがという話ではない。ヒロインが極右アイドル、主人公はそのマネージャー的立場だ。実際、今巻のあとがき、あとがきではなく注意書きになっているw 当然ながら色々気を使いまくっている。何にせよ、至道さんと星海社には、どうにか最後まで書ききって欲しいと思う。つまんなければアレだが、しっかり面白いし。
また、もし、この本を右傾化した云々という意味で敬遠される方がいらしたら、もったいないと言わざるを得ない。この本を読んで右思想に染まる、などということはまずない。まぁ日毬ちゃんかわいいブヒィ日本大志会入るう! ということはあるかもしれないがw
まごまごさんのイラストもよかった。パキッとした塗りのまごまごさんのイラストと、この作品の色はとてもよくマッチしてる。買おうと決めたのは表紙に惹かれた、というのもある。
ラストはこれ以上にないという、とても素晴らしいヒキだった。早く2巻が読みたい。

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