おまえは私の聖剣です。2/大樹連司,飯沼俊規

ちょっとクソッタレなアイアンメイデン!
スーパー歴史大戦2巻目。よかった! 1巻、「おれたちの戦いはこれからだ」的な感じの終わりだったので、続きがちゃんとあるのか少し心配だったのですw
最近は偉人が現世に何らかの形で転生するお話というモノ自体はそれほど珍しくないが、その理由も頷ける。単純に楽しい。偉人の歴史的背景を利用したお話、今回みたいなお話は特にそう。
2巻となる今回は、ドラキュラ伯爵のモデルとなった二人の怪偉人が登場する。《ヴラド・ツェペシュ》と《エリザベート・バートリ》である。どちらも悪名高くサイコな殺人者、それが故にドラキュラのモデルとなったといえよう。その二人を現世に転生させることで二人の光と影、というよりは影と陰といった感じだがw、それが描かれる。
1巻でもそうだったが、このお話は嫌な言い方をすればキャラが本当に生臭い。たとえば、主人公にしろヒロインにしろ、ヒーローとか英雄に見られるような割り切りとか思い切りみたいなモノがない。全くもって割り切らないというか。しかし、それがいいのだ。
そして、それはこのシリーズにおいては敵役も同じで。今回の敵である《エリザベート・バートリ》、本当にクソッタレでやることなすことクソッタレなのだが、その最後には涙させられてしまった。いや、涙させらていてもバートリクソッタレだなぁという印象は変わらないのだけども、その感情にワンクッションつけられた感じはある。憐れとか、寧ろ可哀想とかそういう感情かもしれないが、その最後には「このクソッタレ女!」と括れない感情に支配されてしまった。
こういう史実を組み換えてその人物の新しい切り口を見せられるのは、こういうフィクションのイイ所だよなー。これが大河ドラマとかだと「こんなのは史実と違う! プンスカ!!」という人が多く出るところだろうが、こんな風に組み換えると史実もクソもないというか。全然関係ないけど、プンスカ! ってなってるの美少女だったらカワイイので、ツイッタとかの場合は美少女アイコンにしてください。
あと、今回のラブコメ部ではタイトルの『おまえは私の聖剣です。』の本領発揮をまざまざと魅せつけられました。素晴らしい。それも、前述の生臭いキャラ故にかなぁと。繰り返しになるが、主人公もヒロインも割り切らないのだw ただ、だからこそ、その感情に肉がついた。なんということのないその場面にキュンキュンとしてしまう。
飯沼さんのイラストも素晴らしかったです。特に、口絵の十兵衛ちゃんはそれだけで600円の価値がありましたw
そんなわけでバトルもラブコメも非常に印象深いシリーズになりそうです。3巻も期待します!

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