俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5/裕時悠示,るろお
所謂番外編ですな。メインとなるのはGA文庫マガジンに連載されてる『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H』を纏めたモノ、これに書き下ろし短編1本がプラスされとります。書き下ろし短編はカオル回となっております。
メインとなる+Hは主に真涼の一人称で進む、なんとも番外編らしい作品。この、いつもと違う感じが、ラノベに置ける○.5の楽しみの1つではある。真涼の主観による俺修羅の世界の語りは、いつもと違って新鮮で楽しい。時期的にヒメや愛衣ちゃんは出てこないが楽しい番外編でした。
で、個人的にはこちらがメインでした、書き下ろし短編『カオルのカオリ』。表紙もカオルですし、俄然期待しちゃうでしょう!? (同じくらい不安を覚えつつも) 率直な感想をまず言えば素晴らしかったですとしか言いようがありません。お話としては、鋭太がひょんなことからカオルの紹介する友達と1日デートをする破目になり、当日、鋭太の前に現れたのは……というところですが。とりたてて何がどうという話ではないですし、最終的に彼らの何かがどうかなったということはなかったのですが、それが返ってイイ読後感を生み出していて、ホモとか男の娘とか抜きにしてもイイ話だったと思います。
イラストも表紙だけで素晴らしさ満点であるが、本文がまた凄い。カオルファンは257頁を開いて欲しい。……おわかり頂けただろうか。この挿絵の素晴らしさに妄想死しかねない。この妙に少し野暮ったくも、エロティシズムをを感じる服。なんだこれヤバすぎる。これだけで妄想3倍増し。この挿絵1枚だけで妄想が宇宙の彼方まで拡がります。そのまま宇宙の彼方で燃え尽きるまである。死因:妄想。あるわー、これあるわー。
……しかし、俺はいつから、2次元の可愛い男の子が女の子であることが明言されないことに安心感を覚えるようになったのだ。どこで間違えた……。
- 2013.02.16 Saturday
- GA文庫
- 11:45
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- by テツ