無限のドリフター 世界は天使のもの/樹常楓,崎由けぇき

電撃発売日ということで本屋を覗き、まぁ今月はゲーム戦争の5巻くらいしか買わないんだけど〜と思いながら電撃5月刊の平積みを見ていたら……目が合った。
歪な骨だけの羽根を背負いながら魅力的な瞳の少女の可愛らしさはさることながら、間際の太陽に赤く染まる空と、星々が瞬く青い夜空、その色彩を反映する雲々。このグラデーションの美しさときた。そのまま表紙に惹かれてレジに持って行ってしまった。正直、買う予定にはなかったんだけど、読み終わってみて、買ってよかったと思わせてくれました。

遠い未来、世界は荒廃し、少数のエリートたちは空中都市へと移住。機能しなくなった地上に取り残された人々は、地を這うような生活を余儀なくされる。そんな中、生きる為に人を殺すのも厭わなくなった少年が、ある日、歪な天使に出逢うことから物語が転がり始める。

内容的にはSF×ボーイミーツガールといったところでしょうか。
読んでいて、作者は相当SFが好きなんだなぁということはよくわかるw そのへんは少し助長というか、まぁもう少し抑えてもよかったのではないかとは思うが、とはいえ、そのSF好きな部分がよく活きていることもあるので、まぁなんというか。SFって素晴らしい、みたいな話になってしまうのか。うん、違う。
具体的には、物語の1つの設定である〈ティスの花〉。これが面白くて仕方ない。どういうモノなのかは、是非読んで知ってもらいたいが、個人的にはこれが楽しめただけでも十分にお金を出して読んだ甲斐があった。
実はこの作品、作者は新人で、なのに賞をもらっていない、ということから察してもらえると思いますが、電撃大賞2次落ちの拾い上げということらしく。まぁそれ自体は別にままある話ですが、この作者、長編を書いたのはこれが初、とのこと。小説家のお仕事について詳しいことを知らないのですが、そういうものなのでしょうか……。
確かに、先程書いたティスの花以外にも面白い部分はあるにせよ、正直な話、全体として見た時に、うーん、どうかなぁという部分もなくはない。が、なんか惹かれる魅力がある。と、まぁそういうことなんでしょうね。

そしてイラストもよかった。一目惚れした表紙は勿論、口絵や本文もいい感じでした。崎由けぇきさんは、担当の他作品(ゲーム原画や漫画)には触れたことがなく、全くの未見かなぁと思ったら、pixivで可愛すぎて穴があくほど見てて、薄い本めちゃくちゃ欲しいなぁと思ってたお方でした。なるほど、どおりでw というか、自分の記憶が端から容赦なく消えていってる感覚に怒りを覚える……年か……。

そんなわけで、この作品の続刊なのか、また別の作品なのかはわかりませんが、今後に多大な期待を寄せて、次回作を待ちたいと思います。本当に、本当に、お願いします!

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