カクリヨの短い歌/大桑八代,pomodorosa

第7回ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作。率直に言って、さすが大賞受賞作と唸らされる、文句なしの面白さでした。喪われた三十一文字、力を秘めた短歌を巡る物語。
雑に言えば和風ファンタジーな異能バトルモノになるか。タイトルから見てもわかる通り、異能の呼び水として短歌が使われます。短歌で異能といえば、こないだ百合姫ノベルから出た森田季節さんの著作『ウタカイ』がありましたが、あちらはあくまで競技なんですけど、こちらは完全にバトルになっており、そしてガガガなので(?)、割とガシガシ人が死にます。しかし、作品と短歌の雰囲気も相まって、儚くも美しく描かれる生死の様に惹き込まれます。

キャラもみな魅力的でしたが、特筆すべきはもう一人の主人公と言っても過言ではない帳ノ宮真晴。基本的な主人公はおそらく、かつて喪われた短歌を収集した家の跡継ぎである祝園完道なのだけども、章によっては彼女が主人公として振る舞われており、そして、それがとても魅力的なのだ。ダブル主人公ということなら全く問題はなかろうが、もし完道が主人公ということであれば、正直な話、完全に喰っているw 彼女が主人公として振る舞う『宵四片』と『黒桜花』、凄惨で血なまぐささも漂うお話なんだけども、真晴のキャラクターによって小気味よい印象すらある。
その飄々としながらも非常に好戦的な彼女の存在が、この不思議な雰囲気の物語を異能バトルに仕立てていると言っても過言ではないのだけど、しかし彼女の存在こそが、このお話のもう一つの顔であり魅力でもある、仄かな恋の匂いも漂わせてくれていて、これがまたたまらなくイイ。物語の終盤に辿り着いた彼女の想いには白旗。
自分は短歌などに詳しくはないが、短歌は恋の歌が多いと聞きます。それ『ちはやふる』か『ウタカイ』で仕入れたんだろうって、たぶんその通りだよ!! まぁそれはともかく、やはり今も昔も色恋沙汰は昔からネタになるのだろう。三十一文字の中に込められた想いに呼応するかのような、お話とキャラクターたちにヤラれました。

イラストも素晴らしい出来でした。もう表紙だけで最高なんですが、本文がもう。本文は挿絵というよりは扉絵でしたが、扉ごとに章タイトルと短歌が挿入されていて、そのイラストと短歌の組み合わさり方に溜息が出る思いでした。イラストを担当したpomodorosaさんはバンドをやってらっしゃるそうで、そういうとこもあるのかなと感じさせられた。最初、一度は断られたそうだけど、粘り強くお願いした編集さん、GJだったと思います。

と、そんなわけで大満足の一冊でした。次はこれの続きなのか、また違う作品なのかわからないですけど、もう少し、具体的には真晴を見たいですね。

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