エスケヱプ・スピヰド 弐/九岡望,吟

積んで、もう1年も経ってたか……。
1巻、めちゃくちゃ面白くて好きだったんですが、あの時点で完成されていたとでも言えばいいのか、あまり続きを読むモチベーションが保てなかったのだけど、好きなことには違いないし……と、読んでみたら凄く面白かった。積んでてごめんなさい。

「昭和」という年号を冠した国の「米帝」との戦争から20年経た国の、かつて「兵器」として活躍した少年兵と、「今」を共にすることになった少女の物語、2巻。
1巻のあれこれを終えた後、自国の「今」を知る為に旅に出た九曜と叶葉は帝都《東京》に出る。東京は、かの戦争の末に廃墟となりながらも人が集まり、復興の兆しを見せていた。そんな中、第3皇女を名乗る鴇子と出会い……というような感じから、謂わばエスケヱプ・スピヰド第2部のスタート。
初めにも書いた通り、この作品は1巻の1冊での完成度が高く、続きいらんのじゃないかと思った……過去の自分を殴り殺したい。本当、余計なお世話なこと極まりないわ>自分
1巻で見せた造り込まれた世界観から巧く続きを捻り出していて、どんどん物語に惹き込まれる。
いやあ、やっぱりいいですな、この世界観。レトロとテクノロジーを上手く一体にさせたこの雰囲気はたまらない魅力があります。スチームパンクだとかSFファンタジーだとか、ああいったモノに近い魅力を感じます。
それに付け加えて虫のロボットですよ。虫って、大きくなったら最強だと思うんですよね。この物語で出てきた虫だと、1巻では蜻蛉に蜂ですが、蜂はもう言わずもがなですね。蜻蛉については、素人目から見てもその飛行能力と滞空能力には目を見張るモノがあって、何であいつらがあんなに飛べるのか不思議でなりません。しかもオニヤンマなんかは、時にスズメバチを捕食したりするそうですよ。なにそれすごい。
で、今回出てくる虫ロボットは蜘蛛と蟷螂。もうちょい出てくるけど、それは口絵にも載ってないのでとりあえずここでは置いておきます。そんなわけで新キャラとして、鬼虫も2人、弐番式・蜘蛛を駆る巴と参番式・蟷螂を駆る剣菱が新登場……ていうか巴さん和服ではいてないくてヤッター!!!
また、何よりほっとけない新キャラは第3皇女の鴇子と、その護衛機械兵の菊丸。鴇子は麿眉。もうこれだけで……わかるな? という話である。麿眉は神である。つまり、麿眉を愛することは神への愛。尊きことなのだ。
その鴇子に仕える菊丸も。今回のお話はある意味では菊丸の物語だと言っても過言じゃない。終盤とかもうね。涙とか鼻水とか奇声とかもう色々出てヤバかった。こんなんたまらんわ。
そして、そんな2人が本当にイイのです。お転婆皇女と護衛する寡黙で巨大な機械兵のペアって絵面だけでもたまらんのに、その関係性がたまらなくイイのです。もうそういうの好きな人には絶対読んでもらいたい。
再会した鬼虫の2人もいい。まだまだ底が知れない感じの2人だけど、鬼虫たちがそれぞれのことをどう思っているのか、もっともっと知りたくなる。

とまぁそんな感じで、楽しみまくった2巻でした。続けて3巻読みまーす。

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