不死鬼譚きゅうこん 千年少女/仁木英之,丸新

第1回キネティックノベル大賞、審査員特別賞受賞作。
賞の受賞作といっても所謂新人作家さんというわけではなく、作者は言わずと知れた仁木英之さん。不勉強ながら読んでないのですが、僕僕先生シリーズなんかは有名ですよね。自分は『魔神航路』は読んでいて、その不思議な世界観と読み味はとても面白かったのを覚えています。
で、今回の作品なんですが、こちらもまた不勉強ながら、既にゲーム化された作品みたいで。ocelotから出ているR-15のノベルゲームのようですが、この作品があってのゲーム化ということだと思うので、ノベライズというよりは原作の発売、ということなんでしょうね。自分のPCはMacなので選択肢にすらなり得ませんが、ちょっとやってみたいなぁ……。

あらすじとしては、高校の新聞部に所属する基樹が、趣味としているダム湖でのカヤックを楽しんでいる時に1人の不思議な少女・美月と出会う。彼女との出会いの後から、少しずつ不思議なことに出会うことに……。そんな中、新聞部での活動として七不思議を取材することになり、囲い畑という風習、「きゅうこん」といった怪異に迫っていく……といった感じ。怪異と、ちょっとした謎解きと、割と刺激的なラブコメが絶妙に組み合わされ、非常に楽しいライトノベルに仕上がっております。
キャラの背景が地域でも有名なタウン誌レベルになっている学校新聞の新聞部ということもあってか、七不思議を取材したりするところなんかは、伝奇の謎解きのようなモノを読んでいるような感覚もあって非常に楽しかった。クライマックスは非常にスリリングで面白かったし、締め方もこの物語のラストとしてはよかった。
そして、ヒロインはダブルヒロインとした方がいいかな。幼馴染の茉樹と後輩である楓。ネタバレになっちゃうので、あまり言えないですが、楓ちゃん可愛すぎるやろと。どういうことなのか、口絵を見てもらえば察してくれるかもしれないですが、可愛すぎるやろと。というか、この口絵の基樹の顔大丈夫かw なんにせよ、最後の挿絵の楓ちゃん、最高です。
その丸新さんのイラストも素晴らしい出来でした。表紙を見た時は(ゲームのことも知らなかった為)左の女の子・楓が主人公で、右の女の子・美月とちょっと百合的な小説だったら最高だなぁと思ったのは内緒。まぁこの表紙には表紙の意味合いもあるなぁというのは読めばわかりますが。既に挙げた絵だけでなく、口絵〜本文の挿絵、全編にわたって躍動感、臨場感のある挿絵を描いてくれており、とても上手く作品を彩ってくれています。ちなみに、ゲームの方も原画は丸新さんのようです。

と、まぁそんなわけで非常に楽しく読めました。他の作品にも手を出したいところですが、とりあえず『魔神航路』の方が9月に2巻が出るというのを見たので、まずはそちらを楽しみにしたいと思います。

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