葵くんとシュレーディンガーの彼女たち/渡会ななみ,もぐも

ざっくり言えばパラレルワールドのお話、ということになるか。
まぁそうなるとタイトルは勿論『シュレーディンガーの猫』絡み、ということになりますな。観測者がどうたら多世界がどうたらという話をWikipediaでも見た気がするので、そのへんの話を絡めてということもあるんでしょうか。
正直、『シュレーディンガーの猫』の話は「なるほど、わからん」し、ヒストリーチャンネルやナショジオで宇宙の番組とか結構よく見てるので、量子力学とかその考え方とかもちょくちょく出てくるんだけど、出てくる度に「なるほど、わからん」と思いながら、わかってる体で見てるのでアレなんだけどもw、この作品はとても面白かったです。あ、作品の中ではあまり小難しい話はありませんので、そこはご安心を。

主人公は寝るのが大好きな高校生・葵。彼は朝起きるとまず隣の家のカーテンを確認する。水玉のカーテンか、ストライプのカーテンか。それは、眠る度に別の世界になってしまっているから……というような始まり方。
ヒロインは勿論、それぞれのカーテンの主、つまり幼馴染である。これに関しては、生きている状態が半分死んでいる状態が半分で重なり合っているということはなく、幼馴染ヒロインが半分で幼馴染ヒロインが半分なので、あっちに行ってもこっちに行っても幼馴染ヒロインが重なり合っている状態なわけで、幼馴染天国なのである。シュレーディンガーの幼馴染ヒロイン[完全版]である。不備がない(?)。そういう意味では、幼馴染ヒロイン好きは是非読むべきであるとも言える。
えーと。まぁとにかく、量子論的な考え方であったり、多世界解釈であったりをライトノベルに落とし込んで(それが正しいかは自分にはわからないけれど)青春とSFが上手く結びついて面白い物語に仕立て上げられていて、読んでいてとても楽しかった。
最終的なオチもよかった。とてもいい着地点なのではないかなぁと思って、個人的には凄く好感度高い。
続きが読みたい、という意味ではないけど(続きはいらないという意味でもないけど……たぶん、このお話はこれで終わりだと思うので)、葵と彼女たちが将来どうなっていくのか、というのは気になるなぁ。考えるだけで、読者なだけの自分の胃が痛くなる思いである。

そんなわけで、ライトノベルなSFが好きな人には是非オススメしたい1冊。
そして、幼馴染ヒロイン好きには更に強力にオススメしたい、というか必読ではないかと思う。
幼馴染ヒロイン大勝利の世界の素晴らしさたるや。

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