王子降臨 2 王子再臨/手代木正太郎,mov659

いやもう相変わらず、凄い、の一言。
言ってしまえば、1巻が王子が降臨しただけの話だった……それと同じように(サブ)タイトルが示している通りの王子が再臨した話だった。それだけの話なのに、なんでこんなに面白いのか。どうしてこんなに好きなのか。わからない……と言いたいところだけれど、本当はわかっている。わかっているのだ。この作品が人を惹きこんで止まない理由。

それは、王子だからである。

と、言えることに全く迷いがなくなるぐらいに、この作品のことが好きだ。
アクは強かろう。みんながみんなに好かれる作品ではないかもしれない。
しかし、好きになった人を引っ掴んで離さない強い引力を持った作品と断言できるし、そうなると、もしかしたらみんながみんなに好いてもらえる作品なのではないか、という気がしてきた。よし、みんな読もう。

と、まぁ既に書いたけど、王子降臨2巻はタイトルが示す通りの、王子が再臨するお話。
1巻は1巻で収まりがよかったような気がしたので、続刊の情報を聞いた時は少し大丈夫かと思ったけど、杞憂だった。杞憂過ぎだった。大きなお世話もいいとこだった。
今回も戦国の世の中が舞台なのだけど、1巻の時のような国ほどには荒廃した感じはなく、しかし、じっとりと不穏な空気の流れる……そういった雰囲気の国。そんな国の見目麗しい少年の君主と、そのお付きの屈強な侍の前に現れた、怪しくも美しい金髪碧眼の……王子降臨である。
この先は、1巻とは少し違った表情を見せることになるのだけど、それは是非とも読んで体感して頂きたい。王子を。その美しさを。

そして、本編だけでなくイラストの方も素晴らしい出来である。1巻の鳶丸のお尻とか、mov659さんはいい仕事をし過ぎている感があるけど、2巻でもいい仕事をし過ぎている。
思わず1巻と並べたくなる表紙は勿論、49頁の桃の花を見上げる物憂げな王子、『少年図』とでも題したくなる55頁など見所は絶えないが、圧巻は189頁である。屈強な侍の乳首を責める金髪碧眼の美青年である! 屈強な侍の乳首を責める金髪碧眼の美青年である! 何を言っているかわかってもらえると思うけど、俺も何を言っているかわかっている。そう、そこには、屈強な侍の乳首を責める金髪碧眼の美青年が描かれている。
というか、本文挿絵、ついに女性の絵が1枚もありません。口絵のランガを最後にこれっぽっちも出てきません。チラリともしません。お疲れさまです、本当にありがとうございました。

というわけで、最高に楽しく、美しい小説、いや王子でした。
3巻が今から楽しみで仕方ありません。この後どういう展開になるのか、最早全く想像もつきませんが、作者さんの心ゆくまで突っ走って頂きたい。

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