殺戮のマトリクスエッジ/桜井光,すみ兵

20XX年、今以上に蔓延ったネット、インプラントされる電脳、巨大企業複合体によって運営され日本政府の手を少し離れたところにある電脳に最適化された都市『トーキョー・ルルイエ』、その都市の影に潜むというホラー、そしてそれを駆除するという掃除屋……といった、男の子向けサイバーパンクアクション満載な作品。
そういうのが大好物の俺はそりゃ買うよね、読むよね。
主人公はトーキョー・ルルイエにて、ソロで掃除屋を営む少年・小城ソーマ。ある夜、少女・ククリと出会うことによって、都市の暗部に引き込まれていく……といった感じ。

さて、そんなわけでお話的に何か目新しいモノがあれこれあるといった感じはない。しかし、だからこそ描き方のよさが目立つ。
SNSや掲示板のログや、ニュース、報道やテレビのインタビューなどの体で、作品におけるその状況などが説明される様は、それこそサイバーパンクのアニメを眺めてる感覚で、いい臨場感が演出されていて非常に楽しかった。
また、基本的な部分では主人公であるソーマの語りなのだけども、少し交代するところがある。もう一人のヒロインと言っていいだろうユーノのそれである。ユーノによって物語が進められる部分があるのだけど……もう、これが、堪らない。
最初に書いたように、この作品は徹底的とも言っていいほど、男の子向けのサイバーパンクアクションで、その魅力も溢れている……それだけでも充分なのだけども、そこに薬味とでも言えばいいのか、絶妙な味付けをユーノの語りが施している。
帯にある「重厚、冷淡、しかれど可憐」という文句はこのあたりにあるのかな……? という気もしなくもない。

まぁそんなわけで、ユーノが活躍するところがもっともっと見たかった……というのが不満点といえば不満点か。つまり、非常に面白かった。
サイバーパンクアクションなライトノベルがお嫌いでなければ、是非とも手にとってみて頂きたい。

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