オトメ3原則! /松智洋,ななろば華

『迷い猫オーバーラン!』と『パパのいうことを聞きなさい!』の合間を縫って書かれたという今作。タイトルからもうすうすわかる通り、ロボット三原則をモチーフに家族とロボットとラブコメを描かれている。
実は、不勉強ながら迷い猫もパパ聞きもアニメしか拝見してないので原作がどうなのかはわからないのだけど、アニメのそれらから受けた印象と今作を読んだ印象は大きくは変わらない。萌えやお色気を上手く演出しながらも、切ないながらも微笑ましい家族や恋愛、友情といった人間関係が描かれる。
今回も、主人公とヒロインの一人である遥の家族観、その遥ともう一人のヒロインであるラブの心情と葛藤などは、見ているこちらが辛くなるほどだったw や、途中、主人公とヒロインのあまりの甘々振りに若干辟易しかけたのだけど、結果的にはそれでよかったのだと思えるほど感情移入していたw そのおかげか、クライマックスではとてもハラハラさせられたし、締めでも一安心するという、とても作品を堪能する結果に。ご馳走さまでした。
あと、キャラ的に主人公の同級生となる慎太郎という子がとても気持ち悪いのだけど、妹論は素晴らしいと言わざるを得ない。妹は魂の在り方。全くもってその通りだよ!w 他人だとしても、年上でも、アラサーだろうとアラフォーだろうと妹は妹なのだ。妹とは立場や境遇を指すのではない。魂の座である。そして、その妹の更に上位に位置するのが姉である。勇希姉と明里お姉ちゃん素晴らしいです。やはり姉は正義である。
また、ロボットのラブがこの物語において今後どういう成長を経て、どんなロボットになっていくかというのは単純に期待してしまう。形もアレだし全く違うタイプだけど『攻殻機動隊』のタチコマ、ついこないだ読んだ『人類は衰退しました』の7巻でもプチモニというキャラが出てきており、どちらも大変興味深く面白い存在だった。古くはアトムの頃から『ロボット』という存在は人を惹きつけてやまない。あと、『STAINLESS NIGHT』のリニアを思い出したのは内緒だw
ななろば華さんのイラストも素晴らしい可愛さ。表紙絵がまず素晴らしい出来だけど、本文45頁の挿絵がブヒれすぎてヤバイ。なにこれ、破壊力高杉る。
というわけで、本格展開するであろう2巻も楽しみです。

まだなのマイヒーロー!?/あきさかあさひ,玖条イチソ

「正義の味方はじめました。何かでお困りの方、無償でお手伝いいたします」
という看板を掲げるヒロインが出てくる変身ヒーローモノ。主人公と縁のある女子が変身し『正義』の戦いに身を投じていく。単純な勧善懲悪な価値観による正義ではなく、それぞれにそれぞれの正義を考えながらの戦い。
同作者さんの一迅社文庫から出してる『誰よりも優しいあなたのために』もそうだったけど、キャラたちの人間関係にはとても強く惹かれるモノがある。ずっと見ていたいというか。今回も、主人公とかなめ、主人公と理保子、主人公と樹里。それぞれ、とても見ていて心地よいモノがあった。それ故に『それぞれの正義』というテーマが面白味を増してるのかなと思った。ラブコメの側面もあるみたいなので、それだけではすまない展開はありそうだけど、それも含めて先々が楽しみ。
あと、個人的には松本東郷のキャラの肉付けがとても面白かった。エログロ規制の後は戦争に進むというのは確かに割とよく聞く話で、生前の見沢知廉さんなんかがよく言ってたの思い出した。そのイメージと松本東郷のキャラクターがいい感じに重なって面白かった。
ただ、とても面白かったけど、まだまだプロローグ感も否めない雰囲気。まぁ1巻だから当然っちゃ当然かもしれないけど、早く次巻が読みたいところ。
それにしても、表紙の引力が凄い。ネットで書影見た時からカワイイなと思ってたけど、実物を見ると更に凄かった。呼びかけるようなポーズのイラストと、「まだなのマイヒーロー!?」というタイトルロゴをドンッと見せるシンプルなレイアウトは素晴らしすぎて、帯が若干邪魔なぐらいだw 開いた時に現れる口絵も、よくある演出だけど、それでもイイもんはイイ。
というわけで、お話にも絵にも引力がある『まだなのマイヒーロー!?』。続きが楽しみです。

六花の勇者 2/山形石雄,宮城

清濁グチャグチャな人間ドラマと二転三転する展開、ゴリゴリにファンタジーながらもミステリ要素を取り入れた、ファンタジー×ミステリな『六花の勇者』2巻。
ただ読むにはもったいなくて、一度1巻をザックリとでも読み直してから腰据えてしっかり読みたいと思ったら、いつの間にやら上半期を過ぎてしまうという失態。や、ホントに積み本というのは罪なんですな……。
前回、紆余曲折過ぎる結果やっとのことで7人目を特定して六花の勇者として一段落ついたと思ったら……再度7人目が増えるという超展開で終わり、2巻はどなるのだろうと思ってたら、のっけからまさかのハンスの死スタート。ホント、いい意味で簡単に読ませてくれません。
今回は表紙にもなってるようにモーラにスポットがあたり、それと共に六花の勇者の本来の目的である、打倒する敵である魔神(側)のことも、勇者側の因縁以外のことが少しずつ明らかになっていく。口絵で姿も明らかにされているテグネウに、カーグイックとドズー。拳と魔法におけるファンタジーにおいて魔物が軍団なのは寧ろ普通だけど、そこは山形さんというか。その関係性は見ていて心躍るようなモノになっていてたまらん。
前述したようにハンスの死からスタートし、どうなるのどうなるのと思いながら読むわけだけど、まぁ、やはり結局、どうなるのどうなるのと思いながらクライマックスを迎えることになりますw 今回はお話の進め方もあって、前回ほどには衝撃の答えという感じではないけど、紆余曲折の末に迎えたそのクライマックスの一級のサスペンス映画を見ているかのようなドキドキワクテカ感は前回以上で、ヤマを乗り越えた時には一息ついてしまったw
そんな作品を彩る宮城さんの絵もイイなぁ。表紙・口絵のアナログなカラーの美麗さには溜め息をついてしまうが、個人的にはクリーチャーがすげーイイ。テグネウいいなあテグネウいいなあ。口絵に加えて、最後にチラッと姿を見せる線画のテグネウ。拡大コピーしたり取り込んだりして塗り絵したくなるほどに魅力的。口絵で横にチラッと描かれてるカーグイックにドズーも早くがっつり見たいわー。
そして、最後にまたブチこんでくる引き。おいいいいいいいここであの子が出てくるのかよーていうかなにこれなにこれどうなるのどうなるの気になり過ぎる。1巻が昨年8月の新刊。延期した上だったけど、この2巻が4月の新刊だったわけだから、まぁ次は秋から冬ぐらいといったところかなぁ……。うう、早く続き読みたいよう。
コミカライズしてるみたいだし、それ読んで補給するというのも手か……。

魔王な使い魔と魔法少女な 2 金色のツインテール/みみとミミ,shin

魔魔魔なボーイミーツガール第2巻。うおわー、ここから始まるのかーと思いながら読み始めた。そして、今更ながら1巻の帯にあった「良い意味で問題作だ!」と言われた理由がなんとなくわかってきましたw あくまで良い意味だけど。是非、このシリーズはスーパーダッシュの問題児でいて欲しい。
さて、1巻でなぐまんかわいいなあ、などと思ってたらまさかのなぐまん回。しかも、所謂1.5巻的な展開も見せつつの新しいお話に楽しませてもらいました。そういう意味では2巻までで1つの流れになってる感じがするなあ。何気ないモノが2巻に繋がっていたりして、そういうモノを見つけながら読み進めるのも楽しかった。ということは3巻は……とか、3巻にはこれが繋がったりするのかなとか、思ったりもできるのも楽しい。
今回はなぐまん回と言っても、表紙にもある通り金色ツインテールな『なぐまん妹』が新キャラとして登場し、なぐまんのキャラそのものよりも、そのバックグラウンドと主人公との繋がりを描かれた感じな印象。読み終わってみると、なぐまんの母親のイメージが強烈なほどまでに残っているのに驚いた。そして、とても素敵なラストシーンだったと思います。
……しかし、読者というか、ファンというのは不思議なもので。なぐまん分が補給されるとリノさん分も欲するようになるのですなw 元々は物語としての王道というか正統派なカップルを見るのが好みだというのもあるけど、今、とてもリノさん分の不足感が凄いですw
それどころか、ハルちゃんの出番すら恋しくなる始末w というかハルちゃんの器用さはどこまで伸びるのか。そのうちスイーツとか作ったりしそうだw
そして、母里さん男前すぎw 週刊の青年誌の熱血っぽいサラリーマン漫画とかに青臭い主人公として出てきそうですw
というわけで、とても楽しい2巻でした。3巻も期待しております!!!

魔王な使い魔と魔法少女な/みみとミミ,shin

魔法少女な少年と、魔王な使い魔な少女の、不器用にトラウマやら正義やら青春やらをのみこんだボーイミーツガール。
帯には問題作とあるが、すげえ陰湿とか邪悪とかそういう感じではなく、文章とかが独特とか癖があるとかかな……? 個人的には寧ろ、言葉遊びというかリズミカルというか、心地よい感じで味があってイイ。クセは味ですっ。とりあえず、キャラたちの会話の掛け合いなんかも見ていてとても気持ちよくて、楽しかった。章タイトルの話もなるほどなあと楽しくなってしまったw
女の子たちの可愛さも素晴らしかった。ヒロインのリノさんはもちろん、出番は少ないながらもダメ社会人っぷりを堂々発揮する音々姉さんもよかったが、具体的には、なぐまん。何という可愛さ。普段の飄々とした感じ、その素顔。これは捕獲したい。
あと、細かいことだけど、新聞の引用の文章がちゃんと新聞っぽいフォントなのはイイなあ。さり気ないことだけど、気分が出ていてGJでした。母里さんというキャラがいるだけに、こういうとこで気分出すのは大事だと思うのです。
shinさんのイラストも素晴らしい。まず何より表紙。作者さんもあとがきで書いておられるけど、この表情がイイよなあと。笑顔とかキメ顔とかでなく、半目で……憂いというほどではないけど、そういう微妙な表情。これが妙に気になる気分にさせられる。うん? なんだろう、と思わせる。本文でも、魔法少女マジカル☆くるみんのサービスカットとか最高でしたw
これからすぐ2巻を楽しみに読みます。

ベン・トー 9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる 305円/アサウラ,柴乃櫂人

佐藤、アウトー。
や、まぁだいぶ前からアウトだったけど今回決定的w 漫画化されたら某閣下が憤怒で障子突き破るレベル。佐藤は食欲と女の子への愛情と情熱と性欲と劣情と情欲と、あとSEGAへの愛とかでできているんじゃないかな。
今回は冬休みを利用した冬合宿。つーかサブタイトルなげーw そして、そんなサブタイトルに負けない、相変わらずのボリューム感。紙が文字でびっしりで黒い上に、343というページ数。しかし、それを難なく読ませる強さと勢いも相変わらず。今回もがっつり楽しませてもらいました。
やはり食い物描写が凶悪。のっけからどん兵衛。どん兵衛どんだけ好きやねんw しかし、年明けどん兵衛は確かに旨かったw
かに飯弁当はカニカマでいいから食べたいと思わされたし、豚汁×おにぎりの凶悪さパネーし、今回のメインのカレーとか容赦なさすぎて読んだ後カレー食ったていうね。深夜なら普通にテロ。
そしてサカヲタ的に取り上げざるを得ないのが冬の外で食うカップヌードル。そう、サカヲタとしては国立×カップヌードルという想像するに絶好のシチュエーションがあるのだ。極寒の外で食うカップヌードルは本当に美味い。いや、もはや美味いとか不味いとか、そういう物差しでは測れない絶対的な価値がそこにはある。
まぁそれは話半分にしてもw、アサウラさんはこういうシチュエーションで美味しくなる、という食の強さをよくわかってるなーと。食事ってのは、ちょっとしたことで美味くも不味くもなる。それだからこその『ベン・トー』だなあと。
キャラ的には、茉莉花が無双杉なのは今回に限ったことじゃないが、でも茉莉花まじ無双。茉莉花どこに行ったら会えるの。
他には出番はそんなに多くないが、白梅様がクオリティ高杉てヤバイ。ノーブラシルク!!! また、今回は白粉にもかなり燃える展開アリ。これは次巻以降が楽しみすぎる。
少し残念なのは奢我の出番少なすぎな点だが、まぁしゃあナシだな。
話の展開的に今回めちゃくちゃ燃えたので、まぁいろんなこと含めて次の展開がめちゃくちゃ楽しみで仕方ない。
あとは、柴乃さんのモノクロ力の伸び率がハンパない。勿論、これまでも巧かったけど、7巻ぐらいから較べてもめちゃくちゃ巧くなってるなと。やっぱりベン・トーのコミカライズで描いてるのが大きいのかな。最高ですた。原作も漫画もますます楽しみになるなあ。

くずばこに箒星 2/石原宙,月神るな

青春おそうじライトノベル第2巻。相変わらず、甘酸っぱい青春とダイナミックな展開でホロリ。今回はのっけから謎のメイドロボが出現w また、表紙に書かれてるように蒸気機関車のお話。そうです、スチームパンクですウソです。モチーフとしては『銀河鉄道の夜』。
それにしても、本当にこの作品のキャラたちはいちいちかわいくて、いじらしくて悶え転げる。女の子はもちろん、男の子も。や、ノンケでも喰っちまう! 的な意味ではなくてw
今回は特に宇都宮がやばかった。もうね。小花へのラブがもう、見てるだけでもう。ああ、もう、もう3回も言うてる(5回)。小花は小花でまだまだきっちりネガボケててよかったw
また、英知とオキナの会話の楽しさと、昏の話をする時の甲太郎と英知の雰囲気、このへんがまたたまらん。何回涙ちょちょぎらす気だ。
そして、今回のお話の軸となるメイドロボと蒸気機関車。これがまたたまらんかった。すぐ涙出てくる俺はクライマックスとかハンケチちょう必要だったけど、まぁハンケチとかもってなかったのでチリ紙で拭きました。……情緒ねー。ハンケチ必要だわー。
若干残念だったのは、なつきの出番がおパンツ以外ではちょい少なかったことか。まぁ毎回みんなに出番が均等にあってもヘンかw とはいえ、ナチュラル罵倒もっと聞きたかったw
あと、ラブコメい部分が今後どうなるのか気になるw あんまりラブコメラブコメしてる感じでもないけど、それでも。英知と小花と宇都宮、が軸になるのかなあ。これに、なつきと待がどう絡むか。あ、あと匠と工藤もwww
最後、非常に気になる引きで幕を閉じられて、早く続き読みたくてもどかしいw 途中でも、ん? ていうとこあったし。更なる期待しつつ次巻待ちたい。
あとあと、表紙がすばらっ!!! 月神るなさんの絵は勿論、レイアウトというか、表紙の出来すばらっ!!!
何よりやっぱりタイトルロゴがめちゃくちゃイイ出来よな。シンプルだから、その気になれば今回みたいに2段にできるとかもうすばらっすぎてヤバイ。だれ。だれ考えたのこれ。

覇道鋼鉄テッカイオー/八針来夏,Bou

燃える熱血スーパーロボット武侠エンタメ!!!
スーパーロボットとか功夫とか巨大戦艦とかロマンとか熱血とか、あとおっぱいとか、そういう熱っついものを詰めこめるだけ詰めこんでエンタメに仕上げて、何故か童貞で割っちゃうという離れ業w でも、それが凄くいいアクセントになってるのが心憎い。
主人公とヒロインの絆とやりとりにニヤニヤしつつも身を捩り、バトルに興奮して、ギャグには笑い、クライマックスで泣ける。
何か目新しい表現や設定があるわけではなく、王道といえば王道の、でもだからこそ輝くエンターテイメント。
なにより、敵役のグントラムの存在。彼がこのお話の光に絶妙な影をつけてくれている。
物語を彩るBouさんのイラストもよかった。ルゥランオッパイオーだしw、ロボットかっこいい。
あと、量・内容共に読み応えバッチリで、気分的には500頁ぐらい読んだ気分w

気になるのは続編。
最後の感じはなくもない感じ。なくてもいい気もするけど個人的にはあってほしいなあ。
単純に彼らの物語がもっと読みたいし、二人と師父との因縁とか、ジャックとの出会いとか、色々見てみたい。
それに、伝説の童貞があるなら、伝説の処女とか、逆に伝説のヤリチンやヤリマンがいてもおかしくないはずw
他にも伝説の草食男子とか伝説の肉食女子とか伝説のユニコーン男子とかw
実際、読んでいて中学か高校の時に読んだ房中術をテーマにしたジュブナイルポルノを思い出したw
たしか、フランス書院でガンガンで『Z MAN』描いてた人が挿絵やっていたのだけど、タイトルを覚えてない。また読みたいので誰か知ってる人いたら教えてほしいw

一部ではスーパーロボットラノベは売れない、という話があるらしいけど、これはとても売れてほしい。
Gガンとかスーパーロボット系アニメとか好きな人にはちょうオススメ!

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